ずいぶん前に、アフリカでエボラ出血熱が蔓延して大変だ、というニュースを見ましたが、このウイルス、再び猛威を振るっているようです。
日本にいると、ほとんど影響はないように思いますが、これだけグローバル化が進むと、どんな形でどのような病原菌やウイルスが日本に入って来るか分からず、空恐ろしい気持ちにもなります。
また、トランプ政権になってから、発展途上国への援助をバッサリと切り落としたアメリカ。その影響は様々なところに出ているようです。そういえば、USAIDの解体が以前話題になっていました。一部にはCIAの出先機関であるという考え方もあるようですが、その無償援助に依存していた国々も多かったと思います。それによってアメリカの世界での存在感も大きかったと思うのですが。
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今年コンゴ民主主義共和国(DRC)では、これまでに5,000人以上がエボラ出血熱に罹患し、2,420人が亡くなりました。
今回の蔓延はBundibugyo株が引き起こし、DRCでは17回目で、今までで最も多くの犠牲者を出しています。WHOは懸念を示し、この株に友好なワクチンや認可された治療法は今のところなく、30分に1人が命を落としていると警告しました。
DRCや周辺国のエボラ出血熱の危険度は高く、蔓延はまったく抑えられていません。特に懸念が生じているのは、罹患者が、医療施設や分かっている感染経路以外の家庭や地域で亡くなりつつあることです。
DRCの26県中5県ですでに蔓延が見られ、55を超える保険区域が影響を受けています。1000人を超える患者が、対処療法を受けて回復しています。
今回の蔓延に関する問題点の1つは、感染のつながりを制御することです。60~70%の死者は、病院や治療センター以外で亡くなっているのです。
ウガンダでは、早い時期に診断し、徹底的に感染経路をたどることでBundibugyo株による感染を20例ほどに抑えることができました。これはDCRの初動体制の失敗と好対照をなしています。
エボラ出血熱では、その対応は一刻を争います。この病が引き起こす問題点を予測し、それに対応するために国は何をやっているのか、が問われます。
病気の探知の遅れは、症状がマラリア、チフス、季節性インフルエンザと似ていたことによるものです。診断に使われたテストがザイール株を探知するために作られたもので、今回のBundibugyoには対応していませんでした。
エボラ出血熱の蔓延は経済的にも大きな打撃を与えています。生活費を稼ぐことができなくなった人々がいます。人との接触機会を減らす政策により、漁に出られなくなった漁師もいます。
Bundibugyo株の蔓延は、診断の遅れだけではなく、鉱山での人間の密集、武力衝突による社会不安定、地域社会の抵抗なのによっても起きました。DRCの東部は30年ほどの間、100以上の武装集団の暴力にさいなまれ、690万人が難民となりました。定住できない状態が、感染経路を追うことや疫学的監視、そして初期の隔離を難しくしています。
WHOは、地域監視の強化、治療能力の増加、健康対応に関わってもらうために地域社会との協力を推し進めており、治療方法や2つの実験的ワクチンの臨床試験にも着手しています。また、感染を防ぐための、安全で尊厳を守る死者の埋葬が行えるよう努力しています。
WHOは、感染への対応が一極集中しないように、地域社会により近いところで行っています。しかし、この蔓延がいつ抑えられるのかは分かりません。
必要な財源があれば短期間で状況を変えることはできますが、WHOはその60%ほどしか受け取っていません。アメリカによる極めて厳しい財源カット以来、困難に陥っています。アメリカは歴史上、最大の寄贈者の1つでしたが、DRCの保健機関に割り当てられていた資金の70%を削減しました。
WHOはエボラ出血熱の蔓延を押さえる努力をこれからも続け、病床や医療従事者の訓練などを行っていくとのことです。
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・lethargy: 文中に出てきたこの単語、「不活発、不振、沈滞」などの意味がありますが、summer lethargyで「夏バテ」の意味があるそうです。本文とは関係ないですが(^▽^;)
・banana republic: 「政治的に不安定で、治安の悪い小国」本文には出てきませんが、内戦や貧困にあえぐ国々の多いアフリカ、この単語に言及がありました。
